いつもお世話になっております。
ナカシマプランニングの中島です。

 今年も梅雨入りにともない、工場取引先開拓の専門会社である当社から、最新の工場修繕の概況をレポートします。  

<目次>
(1)コロナ5類移行にともなう設備投資マインドの変化
(2)雨漏りに対する意識の高まり
(3)ゼネコンではなく修繕専門業者に対する期待

 

今回のレポート全体としての結論は「本年は工場開拓の好機」。
すなわち、新たな収益源や売上変動への備えを目的として工場顧客を増やすメリットが近年でもっとも大きくなるであろう点です。

その根拠を、工場側の目線で3点解説します。

(1)本年が工場開拓の好機と言える1つめの理由は「コロナ5類移行にともなう設備投資の変化」です。

5/25付 帝国データバンク発表「2023年度の設備投資に関する企業の意識調査」によると、5類移行にともない「今年度に設備投資を行う予定がある」と回答した企業は全体の60.5%にのぼり、その理由として「収益拡大」と「省人化目的」という回答が半数を超えています。
 これの意味するところは2つあり、ひとつは単純に「設備投資が増える=設備の一部である建物の修繕も連動して活性化する」という側面。
そしてもう1点重要なのが、これまでの工場建屋の修繕ニーズが、漏水や雨漏りが致命的になる半導体や自動車業界などのハイテク産業が中心であったのに対し、ここにきて全業界で人手不足を要因とする「省人化」や「効率化」を実現するために、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)にともなう設備投資が増加している点です。
そのため、これまでハイテク機器とは無縁だった業種の工場も省人化を目的としたセンサーやカメラ、電源配線などが張り巡らされた工場建屋になる事で、雨漏りへの対策が求められます。
 実際に当社に寄せられる相談でも自動化が進む物流倉庫などからの修繕相談が急増していますのでこうしたトレンドは一過性のものではなく定着していくものと考えられます。

(2)2つめの理由は「2023年の特異的な天候」です。

全国的な梅雨入りのニュースにあわせて「エルニーニョ現象発生の可能性」が報じられたばかりですが、エルニーニョの年は傾向として台風が少なくなることが予想される一方、ゲリラ豪雨の発生数が増加するという研究が示されています。(※エルニーニョが発生した2015年はゲリラ豪雨が全国平均で前年1.4倍、8月単月では4倍近く発生の報)

したがって工場側としては、例年のように台風の進路予想次第で製造ラインを調整するといった「備え」が通用せず、突発的なゲリラ豪雨や線状降水帯などによる大きな雨漏りが致命傷になることが考えられるため、日々の修繕という枠を超えた企業全体の危機管理というレベルで、放置していた小さな雨漏りなどに対しても修繕に積極的にならざるを得なくなるケースが出てくると考えられます。


そのため今年は例年になく、修繕に前向きな工場顧客が増えると予想されます。

 

(3)最後の3つ目の理由は「工場側の修繕業者に対する考え方が変化した事」です。

これまでは「工場を建てたゼネコンがアフターメンテをするのが当たり前」
「外部業者は修繕予算に関与できない」という前提がありましたが、近年では『ゼネコンは建てる専門、修繕は修繕専門の業者にやってもらう』という“適材適所”の概念が浸透してきました。

ところが実際には、直近のコロナ禍では感染拡大防止の観点から、おいそれと新規業者の人間を現場調査に入れるのも消極的でブレーキがかかっていたというのが実情です。
5類移行にともない制限されていた物理的な交流がいよいよ復活してきたことで、「よりオープンに新規外部修繕と繋がりたい」という要望は夏以降でさらに増えてくると考えられます。

 

以上をまとめると、

1.設備投資の継続的な増加
2.雨漏りに対する意識の高まり
3.既存業社との使い分けという商習慣の変化

という3つの要素とタイミングが重なることで工場側のニーズが例年になく高まる事が予想されるため、
このタイミングで工場修繕が可能な施工会社と工場がつながっておく事は
工場側にも施工会社にも双方メリットがあると結論づけることができると考えています。

ただしそこで唯一かつ最大の問題になるのが、
「御社のような魅力的な取引先は、ただでさえ梅雨時で既存の現場で忙しくされており、工場長がみずから見つけ出したり直接つながる手段がないこと」です。

特に工場側としては、日々の修繕を単発で頼みたいというよりは「建物のかかりつけ医のようなパートナー」としての長期の取引関係を望んでいるため、飛び込み営業で来るような一見業者とは目的がそもそも合致しません。
こうした市場のミスマッチに対し当社では「工場取引先開拓支援プロジェクト」として、施工会社と工場の長期取引先関係構築を目的とした活動を20年以上にわたり続けています。

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※個別の修繕案件紹介サービス等ではありませんのでご了承ください。